補助金申請、許認可手続き、相続手続き、ビザ申請など、行政書士に依頼したいと思ったとき、多くの方がまず「ネット検索」をされるでしょう。
しかし、検索結果には多数の事務所が表示され、「どの行政書士を選べばいいのか」迷ってしまいます。

この記事では、ネット検索で行政書士を探す際の注意点と、失敗しないための具体的なチェックリストをご紹介します。

なぜネット検索で行政書士を探すのか?

ネット検索のメリット

24時間いつでも探せる:夜間や休日でも情報収集が可能
専門分野で絞り込める:「補助金申請 行政書士」「建設業許可 東京」など具体的に検索
料金や実績を比較できる:複数の事務所を効率的に比較
口コミや評判を確認できる:第三者の評価を参考にできる

ネット検索のデメリット(注意点)

情報が多すぎて選べない:東京都だけでも行政書士は数千人
専門外の事務所が上位に表示される:SEO対策が得意でも実力があるとは限らない
料金が不明確:「格安」と書いてあっても追加料金が発生するケースも
悪質な業者も存在する:資格を持たない「非行政書士」による違法業務

【最重要】行政書士を探す前に確認すべき2つのポイント

1. 自分の依頼内容を明確にする

行政書士の業務は非常に幅広く、「行政書士なら誰でもできる」わけではありません
医師に内科・外科などの専門があるように、行政書士にも専門分野があります。

よくある専門分野

  • 許認可申請:建設業許可、飲食店営業許可、風俗営業許可など
  • 外国人支援:ビザ申請、永住許可、帰化申請など
  • 法人設立:会社設立、定款作成、各種登記準備など
  • 相続・遺言:遺言書作成、相続手続き、遺産分割協議書など
  • 補助金・助成金:新事業進出補助金、ものづくり補助金、各種補助金申請
  • 中小企業支援:経営改善計画、事業承継、契約書作成など

まずは「何を依頼したいのか」を明確にしましょう。

2. 検索キーワードを工夫する

悪い検索例:「行政書士 東京」「行政書士 おすすめ」
良い検索例:「建設業許可 行政書士 東京」「補助金申請サポート 行政書士」

「業務内容 + 地域名 + 行政書士」で検索すると、目的に合った事務所が見つかりやすくなります。

ネット検索で行政書士を選ぶときの5つの注意点

注意点① 「上位表示=実力がある」ではない

Google検索で上位に表示される事務所は、SEO対策(検索エンジン最適化)が上手なだけで、必ずしも実力があるとは限りません。

チェックポイント

  • ✅ ホームページに具体的な支援内容が掲載されているか
  • 代表者のプロフィールが明記されているか
  • 登録番号が確認できるか(日本行政書士会連合会で検索可能)

よく見かけるのは、ホームページの横、下部分に対応周辺地域名がずらっと並んでいるページがありますが、これは古いSEO対策です。

注意点② 専門外の業務を安易に引き受ける行政書士に注意

行政書士の中には、集客のために専門外の業務でも簡単に引き受けてしまう人がいます。

行政書士の業務は多種多様で数千種類あると言われています。
そのため多くの業務は行政書士にとって経験のない場合も多くありますが、信頼できる行政書士は、きちんと調べてから引き受けるか否かの回答をするはずです。

実際のトラブル例

  • ビザ申請が専門外なのに引き受け、不許可になった
  • 建設業許可の経験がなく、申請が6ヶ月も遅れた
  • 補助金申請の実績がなく、採択されなかった

チェックポイント

  • ✅ ホームページに対応可能な業務が具体的に書かれているか
  • ✅ 電話、メールで問合せ、明確、分かりやすい説明が得られるか
  • ❌ 「何でもできます」「すべてお任せください」と答える事務所は要注意

注意点③ 料金体系が不明確な事務所は避ける

「格安」「低価格」と謳っていても、追加料金が発生するケースがあります。

よくあるトラブル

  • 基本料金は安いが、書類作成1枚ごとに追加料金
  • 成功報酬が不明確で、後から高額請求された
  • 交通費・出張費が別途請求された

チェックポイント

  • 見積もりを書面で提示してくれるか
  • 料金に含まれる業務内容が明記されているか
  • 追加料金が発生する条件が説明されているか
  • ❌ 「とりあえず依頼してから決めましょう」という事務所は危険

注意点④ 登録番号を確認する

行政書士として業務を行うには、日本行政書士会連合会への登録が必須です。
無登録で業務を行う「非行政書士」による違法行為も存在します。

登録番号の確認方法

  1. ホームページに記載されている登録番号を確認
  2. 日本行政書士会連合会の会員検索で照合

チェックポイント

  • ✅ ホームページに登録番号が明記されているか
  • ✅ 日本行政書士会連合会の会員検索で確認できるか
  • ❌ 登録番号の記載がない事務所は要注意

注意点⑤ レスポンスの速さと丁寧さ

問い合わせに対する返信の速さと内容で、その事務所の対応力がわかります。

チェックポイント

  • ✅ 問い合わせから24時間以内に返信があるか
  • ✅ 質問に対して具体的で丁寧な回答があるか
  • ✅ 専門用語を使わずにわかりやすく説明してくれるか
  • ❌ 返信が遅い、または「詳しくはお会いしてから」と濁す事務所は避ける
  • ℹ️ 連絡先電話番号が携帯番号のみ(必ずしもダメではありません)
  • ℹ️ 事務所がシェアオフィス(必ずしもダメではありません)

失敗しない!行政書士選びのチェックリスト

実際に行政書士を選ぶ際に、以下のチェックリストを活用してください。

□ 基本情報の確認

  • [ ] 登録番号が明記されている
  • [ ] 事務所の所在地が明確
  • [ ] 代表者の顔写真・プロフィールが掲載されている
  • [ ] 連絡先(電話・メール)が明記されている

□ 専門性の確認

  • [ ] 依頼したい業務を専門としている
  • [ ] 得意分野がはっきりしている
  • [ ] 取り扱い分野のWEBページがある
  • [ ] 「何でもできる」と謳っていない

□ 料金の透明性

  • [ ] 料金表がホームページに掲載されている
  • [ ] 見積もりを無料で提示してくれる
  • [ ] 追加料金の有無が明確に説明されている
  • [ ] 支払い条件が明記されている

□ 信頼性の確認

  • [ ] 口コミや評判が確認できる
  • [ ] 無料相談に対応している
  • [ ] 問い合わせへの返信が早い(24時間以内)
  • [ ] 説明が丁寧でわかりやすい

□ 実際の対応

  • [ ] ヒアリングに時間をかけてくれる
  • [ ] リスクや注意点も正直に説明してくれる
  • [ ] 「100%通ります」など断定的な言い方をしない
  • [ ] 契約内容を書面で明示してくれる

10項目以上にチェックが入れば、信頼できる行政書士の可能性が高い!

こんな行政書士には要注意!

❌ 避けるべき行政書士の特徴

1. 「100%通ります」「絶対大丈夫」と断言する
→ 行政手続きに「100%」はありません。誠実な行政書士は必ずリスクも説明します。

2. 登録番号の記載がない
→ 無資格の「非行政書士」による違法業務の可能性

3. 料金を明示しない
→ 後から高額請求されるリスク

4. 専門分野がバラバラ(関連性なし)で多すぎる
→ すべてが中途半端な可能性

5. レスポンスが遅い、または連絡が取れない
→ 業務の進行にも不安が残る

6. 契約書作成、やり取りを文書化しない
→ 「言った・言わない」のトラブルの原因に

7. 他士業(弁護士・税理士)との連携がない
→ 専門外の相談に対応できない

⚠️ 価格での選択は?

ネット検索すると多くの行政書士がヒットし、報酬価格(支援手数料)の幅が大きいこともよくありますが、
「行政書士に限らず士業を価格で選択すると失敗する可能性が大きい」
と言えます。

信頼できる専門家は十分な下調べ、丁寧な手続きに時間を掛けています。
通常よりも安い報酬では時間を掛けることはできません。

1回切りの案件(例えば”廃業届け”)なら安さで選択もあり得ますが、行政書士の業務案件の多くは継続的に申請(更新、変更)や関連手続きが発生します。
将来も見据えた行政書士を選ぶことをおすすめします。

まずは直接問合せするのが一番です

行政書士をネット検索で探す際は、上記のポイントを押さえてください。

でも、まずは電話、メールで行政書士に直接お問い合わせください。
できれば電話がベターです、その電話対応で信頼性、専門性が判断できると思います。

「安いから」「近いから」という理由だけで選ぶのではなく、専門性・信頼性・対応力を総合的に判断することが重要です。